2020年2月26日(水)、
日本文化論「日本文化を通してSDGsを学ぶ」の最終回、
まとめの授業が行われました。
2回目では江戸時代の長屋の暮らし、
3回目には商人の心得を通して、
いかに日本人のDNAの中にSDGsの理念が
脈々と伝えられているかを学んできました。
そして、4回目であり、最終段階である今回は、
より具体的にどう行動すればいいかの提案がありました。
3限では、まず、SDGsとは理論ではなく行動だ、
という提示がありました。どんな事でもいいから、
できる事からコツコツと実践を積み重ねていくことが
大切であることが伝えられました。
そして、3つのレベルで、具体的な行動が提案されました。
―レベル1では、ソファに寝たままできることとして、
〇電気を節約しよう。使ってない時は完全に電源を切ろう。
〇必要ない時には照明を消しておこう。
〇紙を節約するためにオンラインかモバイルで
料金を支払おう。
〇持続可能で環境にやさしい取り組みをしている
企業の製品を買おう。
〇SDGsの情報を見つけたら、いいね!するだけじゃなく、
シェアしよう。
〇印刷はできるだけしない。ノートにメモしたりして、
紙を節約する。
―レベル2では、家にいてもできることとして
〇ドライヤーや乾燥機を使わずに、
髪の毛や衣服を自然乾燥させよう。
〇衣服を洗う場合には、洗濯機の容量をフルにして使おう!
〇生産コストの高い肉や魚を控えめにした食事にしよう。
〇生鮮品や残り物、食べ切れない時は早めに冷凍しよう。
〇堆肥を作ろう。生ゴミを堆肥化すれば、
栄養物の再利用にもつながる。
〇できるだけ簡易包装の品物を買おう!
〇窓やドアの隙間をふさいでエネルギー効率を高めよう!
〇エアコンの温度を、冬は低め、夏は高めに設定しよう!
―レベル3では、家の外でできることとして
〇買い物は地元でしよう!
〇規格に合わないような「訳あり品」を買おう!
〇詰め替え可能なボトルやコーヒーカップを使おう。
〇買い物の際、レジ袋は断って、
いつもマイバッグを持ち歩くようにしよう。
〇新品がいつも最高とは限らない。
ビンテージものを買おう。
〇使わないものは寄付しよう。
といった、行動の具体例を学びました。
その後、外務省の公式SDGs広報映像とともに
具体的な行動をしている高校生の事例を
いくつか見ながら、これからの行動の指針を探りました。
4限は、選択問題と論述問題によるテストを実施。
これまで学んできたことの理解度を再確認しました。
ほとんどの受講生が満点に近い成績を収めました。
論述問題では 「SDGsは、知識を行動に移らせるための
アラートのようなもの」
「この先も美しい季節の移ろいを見るために、
他人にも地球にも優しくなりたい」
「SDGsが、人間のちょっとした幸せを守る、
生活に関わるマナーになればいい」
「周りがやるから自分はいいのではなく、
みんなががんばることでSDGsのゴールが実現できる」
などとの解答があり、
受講生の認識の高さがよく分かりました。
4回の講義を通した感想も 「持続可能な社会づくりについて考える、
よいきっかけになった」
「これからはSDGsを意識していこうと思った。
そして、周りの人にも“こーゆー内容やでー”
と話してみようと思った」
「10年後には、世界がひとつになって、
幸せで戦争や紛争がなくなっていたらうれしい」
といった意見がありました。
たった4回、200分の講義でしたが、
受講生は、しっかりSDGsの意義や目的を学び、
行動につなげることの大切さを 知ってくれたようです。
これからも、この講義を通して身につけた
SDGsを意識した行動を続けていってください。
(完)
担当教員:高橋陸 講師:森壹風