作文力はもちろん
発想力も身につけました。
日本文化論・文章講座

Ⅰ期後半の6月29日(火)から7月27日(火)まで
4回にわたってキャリア教育の日本文化論・文章講座が
開講されました。

文章講座と銘打っていますが
文章を書く前の発想法から身につけるという趣旨で
スクーリングが積み重ねられました。

まず、第一講では「わたしは誰?」ということで
情報の階層構造や選択基準などを考えながら
自分自身の情報を収集して自己紹介をしました。
その中で、生徒たちは潜在する情報を
いかに顕在化し表現につなげるかを学びました。
続いて、「新しいことわざ」ということで
これまでにない独自のことわざづくりを体験しました。
ここでは、メタファー(隠喩)を使って
表現を豊かにする術を学びました。
さらに、「ありえない言葉」では
パラドックス(矛盾)の言葉の組み合わせによる
含みのある表現術を学びました。

文章講座の目的を繰り返し伝える

第二講では、「おのまとぺ!」ということで
オリジナルの擬音語・擬声語・擬態語を
つくるエクササイズを実施。
生徒たちは、さまざまな身体感覚を言葉にする
テクニックを身につけました。
続く「風が吹けば…桶屋が儲かる」という
三段論法を駆使するエクササイズでは
演繹法を応用したロジック作文を学びました。
さらに、「違うもの、関係ないものをつなぐ」ということで
対比による言葉の関係づけを学びました。

第三講は、いよいよ本格的な作文技術を学びました。
まず「ポジション」をテーマにして
昔話『桃太郎』を鬼の立場になって書いてみる例を提示。
『こぶとりじいさん』を悪いおじいさんの立場で
書き直してみるというエクササイズを実施しました。
多くの生徒たちが「悪いおじいさんは悪いことをしていない」
ということに気づいたようです。
さらに「モード」をテーマにして
報道や雑誌、論文などによって文体が異なることを
エクササイズを通して身につけました。
例えば、『アリとキリギリス』をエッセイ風に書き直すと
どうなるか、などを体験しました。

こぶとりじいさん書き換え作品①
こぶとりじいさん作品②

第四講は、「オリジナルストーリーをつくってみよう」
ということで5枚の画像を組み合わせて
オリジナルのストーリーをつくるという
シーン編集術を学びました。
たくさんの個性的なストーリーが紡がれました。
そして、単位認定試験が実施されて
400分にわたるスクーリングが終了しました。

生徒たちからは
「こんなに考えることは今までなかったけれど
 考えるのが楽しいことだとわかりました」
「いろんな視点でものを見ると新しい発見があることが
 よくわかりました」
「想像力が身につくと創造力が高まることを知りました」
「オリジナルのストーリーをつくるのが楽しかった」
などの声が寄せられました。

考える楽しさを学べるスクーリングでした

「文章講座」はⅡ期前半でも開講します。
興味のある方は、ぜひ、受講してみてください。


Author: koyodai-tsushin

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