令和3年3月22日(月)と3月23日(火)の2日にわたり、
令和2年度の向陽台高等学校卒業式が執り行われました。
両日とも、天には澄みわたる青空が広がり、地には間もなく満開を迎えようとしている桜が咲き誇っていました。
600名を超える卒業生は、みんな、少し緊張しながらも新たな旅立ちへの決意と期待に満ちた
晴れ晴れとした表情をたたえて式典に臨んでいるようでした。列席された保護者の方々は、
安堵の思いにひたっておられたことと思います。
式典は、新型コロナウイルス感染拡大防止についての対応を徹底させて執り行われました。
2日間を午前の部と午後の部の3部制にして、卒業式を計6回開催することで、参加人者を分散しました。
式次第も、1.開式の辞、2.国歌放送、3.卒業証書授与、4.校長式辞、5.校歌放送、6.閉式の辞
というシンプルな構成にして、時短対応しました。
卒業証書授与式は、佐野教頭の開式の辞に続き、生徒代表への卒業証書授与が行われ、
その後、和泉校長の式辞がありました。
式辞の中で、和泉校長は
「コロナ感染症の蔓延の中、学校も、それぞれのご家庭も大変な状況の中だっただけに、
本当に卒業生の皆さんは頑張ったと思います。
それを支えた保護者の皆さんや先生方のご苦労も大変だったことと思い
感謝の念でいっぱいです。」と感謝の言葉を述べました。
そして
「証書を授与されたということは、全国16万4千人の向陽台高等学校卒業生の仲間になった証」
と卒業生を称えました。
さらに、これから大切にしていってほしい事柄として
「何事もやってみないと進まない、まずはやってみる。そして大きな心で考える。
まずはやってみること。そして、立ち止まりながらもやり続けること。
10年、20年の大きな心で考えることが大事」と励ましの言葉を贈りました。
最後に、卒業生へのお願いとして
「人生は人格の完成に向けての道です。
皆さんが学んだ専門性を活かし、“誇りを持って、みんなの幸せを考えて生きる”という思いを持つことです。
このような生き方を皆さんが実行できれば、この日本は心が和み、人も育つ日本となっていくでしょう。
どうかその思いを日々の暮らしに活かして十年後、二十年後の日本を築いてほしいです。」
と、式辞を締めくくりました。
閉式後、卒業生は友人や家族といっしょに記念撮影をしたり、
恩師との歓談を楽しんだり、過ぎゆく時間を惜しみながら、旅立ちの日を満喫していました。
その姿をもうすぐ満開を迎える校内の桜が祝っているようでした。