文芸部作品発表③
「一人一行詩」

こんにちは、文芸部です。


今回は「一人一行詩」を書いてみました。
いわゆる詩とは少し違った、
複数人で順番に一行ずつ書き、
一つの作品を完成させるといったものです。
ただし、一つ前の人の書いた一行しか見えない
というルールを設けて書きます。
なのでだいぶ奇天烈な詩が
出来上がる可能性があるわけです。


今回我々が書いたものも例外ではなく、
一見繋がりのない滅茶苦茶な作品に見えますが、
これが意外と新鮮で面白いです。
次の人を意識して書くのか、
前の人とは全然違う方向にはしるのか、
作品全体の雰囲気を想像して書いたりと、
初めての体験にみんな頭を悩ませ書いていました。
タイトルは本文が完成した後に、全員で決めました。
ぜひ楽しんでお読みください。


太陽が白い家を照らしている。
まどからさす光がまぶしく目を細める。
風は南からやさしく吹いてくる。
不快感に深くため息をつく。
前に向きなおった。
左手をその右手に逆らうように不自然に動かす。
全ての流れはこの為にあったのだと悟った。

「悟り」


山の木々がザワザワとゆれはじめた。
鳥の声がひびいている。
静かな夜空にその声は拡がっていく。
「ウォーン…」どこからかサイレンの音がかすかに聞えた。
まどから顔を出し、音のするほうを見た。
自分には何も見えなかった。
だから、ただ耳を澄ませ、聞くことしかできなかった。
彼は静かにマブタを閉じ、ブツブツとつぶやきはじめた。
真っ暗な闇の中で一人何かを考え
散らかった思考が闇にとけていく
そして自分のもとには、虚無感と身体だけが残った。
腕をだらりとたらした自分の姿をもう一人の自分が見つめていた。

「静かで不思議な暗い夜」 


いかがでしたでしょうか?
作品は2つと少なくなってしまいましたが、
今度は人数を増やしてやってみたいですね。
人数が多ければ多いほど、
新たな感性や語彙もうまれ、
より楽しい文章が出来上がると思います。
今回の部活動ではこういった
webマガジン用の作品を作りましたが、
普段は一人で黙々と作業をするも良し、
誰かに自分の作品を読んでもらって
意見を交わしあうも良し、
ただ好きなことについて
雑談するも良し(ほぼこれですが)
の自由でのんびりと活動しています。
誇張なしに、最近は日に日に見学者や
入部希望者が来てくれています。
文芸部、興味ある方は
お気軽にぜひ遊びに来てくださいね。

お気軽に遊びに来てくださいね!

☆文芸部
毎週二回(火曜日と木曜日)に活動中。
主に年2回の部誌作りと2期前半から始めるミニ本作りを中心に動いています。


Author: koyodai-tsushin

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