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ドアを開けたとたん、なにか“ほんわか”とした空気に包まれました。
昼下がりのまったりとした時間が流れる6号棟の3階、631教室の3時限目。
ソーシャルディスタンスを守りながら、数名のボランティア部員たちが
楽しげに会話を弾ませながら、せっせと手を動かしています。
使用済み切手の切り取り作業。切手から1㎝の所に鉛筆で線を引いて
その線に合わせて、消印のついた切手を切り抜いていくのです。
ハサミでジョキジョキ切る人、定規とカッターで落としていく人。
さまざまなスタイルで作業が進められていました。
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「え!水に漬けて切手をはがすものではないのですか?」と思わず質問。
切手コレクターたちは、切手そのものよりも切手の背景にあることを大切にするので
切手を単体にすると値打ちが下がってしまうのだそうです。
「消印がきれいに丸々残っているのがベストなんですよ」と
顧問の浅田先生が教えてくださいました。うんうん、メモメモ…。
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どんどん溜まっていく様子を見ていると達成感が高まっていきます。
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理想は、消印を丸々残すこと。
ボランティア部部員は10名。今回の取材には6名が参加してくれました。
主な活動は、この使用済み切手の回収作業をはじめとして
阪急茨木市駅の南側にある大池コミュニティーセンターで行われている
子ども食堂のサポートや大池小学校での学童支援のサポート、
茨木子ども食堂でのお手伝い、向陽台高校周辺の清掃活動をしています。
これらを月1回のペースで実施しているそうです。
ただし、現在は、新型コロナウイルス感染拡大防止の影響を受けて
切手回収作業以外の活動は自粛状態だそう。
早くコロナが終息して、本来の活動を再開させたいと部員たちは切に願っています。
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最近は、ボランティア活動に参加する高校生が増えていると聞きます。
そこで、こんな質問をしてみました。「どうして、ボランティア部に入ったの?」
部長の“あいみょん”こと、西崎愛奈さんは
「小学生の頃から地域のボランティア活動に参加していて、
“中学生になってもおいで” と先輩スタッフから誘われて、
それ以来、ずっとボランティア活動をしていたので入部しました」
秦野さんは、
「高校生になって、“自分の夢はなんだろう”と問い続けていたんですが
中学校以来の友人に誘われてボランティア部に入部しました。
今では、“人の役に立つこと”が私の夢になりました」
谷上さんは、
「幼い頃からUnicefの貧しい国への寄付活動などを見ていて
“いつか自分も人に役立つために何かしたい”と思ってきました。
その思いを実現するために、ボランティア部に入部したんです」
“人の役に立ちたい”という思いが心の真ん中にあるから、
部員たちの目がキラキラと輝くのでしょうか。
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取材をしているうちに、ある光景がまぶたに浮かんできました。
昭和の時代の、そう向陽台高校が創立された頃の情景です。
当時は、集合住宅には共同の炊事場があって、そこでおかみさんたちが
和気あいあいとおしゃべりしながら服や食材などの洗い物をしていた…。
黙々と効率を気にしながら作業をしていくのではなくて
コミュニケーションを楽しみながら作業を進めていく…
そんな人としての生きる場なのではないか、と感じました。
「自分の空いた時間を使って参加してくれたらいいよ」
という部の方針もこんな雰囲気づくりに役立っているのかもしれません。
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(左上:御子柴さん、右上:羽柴さん、左下:谷上さん、右下:秦野さんと延口さん)
「私が顧問を務める前からの部なので、もう10年ばかりの歴史がある。
時々、OB・OGたちが学童支援など校外活動のお手伝いに来てくれます。
ボランティアという絆で何代もの部員がつながっているんですね」
と浅田先生は微笑みながら教えてくださいました。
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部長のあいみょんは、大きなカバンを持っていました。
その中に、折り紙セットとペンセットを入れて、
いつも持ち歩いているそうです。
「学童や子ども食堂の飾りをこれでつくるんです。
アイデアが浮かんだら、すぐに自分でつくってみて
みんなにつくり方を伝えて、仕上げていくんですよ」とあいみょん。
まさに、向陽台高校のテーマである「自ら一歩前に進める人物」ですね。
そんな部員を見ながら浅田先生は
「みんな、自ら考え、工夫をして活動を続けてくれています。
部員たちが掛値なしに楽しみながら活動している姿に接していると
いつも“自分の心がきれいに洗い清められている”ことを感じます
ほんとうに感謝しています」
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笑顔は、広く伝染していく、そして幸福を拡げていく
と言った人がいます。
コロナウイルスの伝染は、ご遠慮したいところですが
ボランティア部のみんなの笑顔の伝染は大歓迎です。
広く、深く伝染していってほしいな、と思います。
そして…
早くコロナが治まって、彼らの笑顔を振りまくフィールドが
また元の広さを取り戻してほしいな、と思います。
ありがとうございました。
ボランティア部部員
西崎 愛奈(にしざき あいな)さん:部長、愛称「あいみょん」(総合コース)
秦野 結衣(はたの ゆい)さん(総合コース)
谷上 恵海(たにがみ えみ)さん(総合コース)
羽柴 沙保(はしば さほ)さん(登校型1年)
延口 駿介(のぶぐち しゅんすけ)さん(総合コース)
御子柴 洸(みこしば こう)さん(登校型3年)
青木 はるか(あおき はるか)さん(総合コース)
内匠 仁悠(たくみ じんゆう)さん(総合コース)
妙玄 悠生(みょうげん ゆうせい)さん(登校型1年)
黒田 尚(くろだ なお)さん(総合コース)
ボランティア部顧問
浅田 清 先生
福井 恵理華 先生
入部希望の方は、各部員あるいは顧問の先生にお問い合わせください。
※今回の取材の写真撮影は「写真部」の協力をいただきました。ありごとうございました。
子どもの貧困を断切るには、お馴染みのこととして二親の賃金を安定させることが不可欠です。実現するには、常勤雇用を高めることが大切と思います。且つ、貧窮文化の繋属も心配の種だと思われます。二親が少ないペイの労作に執務している関係で、キッドにフォーマット以上のアドバイスを受けさせることが何とも甘くなく、稚児も低学歴になり、その結果、少収入のワークに執務せざるを得なくなるという事物です。その上原因は取り取りあり、子供の貧困の苦労のタネは凄く煩雑で重大と思われます。
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貧困層様
貴重なご意見ありがとうございます。
問題意識をもって教育に当たっていきたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします。
(光洋台通信編集部)